KICKRのようなスマートサイクルトレーナーでバーチャルサイクリングを始めようとしたとき、ネックとなるのはやはり準備すべき機材の多さ。
KICKR以外に、取り付け可能な自転車(ロードバイク)と、Zwiftを動作させるPCが最低でも必要。できればワイヤレス(BluetoothもしくはANT+)で接続できる心拍センサーも揃えたいし、熱中症防止のために扇風機かサーキュレーターもあった方が便利だ。KICKR自体、実売価格が15~16万円とそれだけで本格的な自転車1台分に相当してしまうわけで、金額面でのハードルもなかなか高い。
筆者の仕事部屋に構築したKICKR&Zwift環境ただPCについては、代わりにスマートフォンやiPad、Apple TV(+ディスプレイ)を使ってもほぼ同じことができるので、そこである程度コストを抑えることはできる。Wahooのスマートサイクルトレーナーには最上位のKICKRのほかに、中位モデルの「KICKR Core」(113,000円)や下位モデルの「KICKR SNAP」(63,250円)もあるので、許せる予算の範囲内で組み合わせを考えると良いだろう。
これはPCで動作させているところだが、スマートフォンやiPad、Apple TVでも同じようにプレーできるカロリー計測するには心拍センサーが必要連携できる心拍センサーには、腕や足に巻くタイプのほか、胸に巻くタイプ、腕時計タイプなどがある走行風がないため体温が上昇しやすい。サーキュレーターはほとんど必須で、同時に換気もしておきたい汗は止めどなく出るのであらかじめタオル、ドリンクも用意しておくべきZwift本体とは別にスマートフォン用のコンパニオンアプリもある。PCで動作しているZwiftと連携し、走行中に全体地図を見たり、視点変更やメッセージ送信したりなど、簡単な操作も可能最上位機のKICKRと中位機のKICKR Coreの主な違いは、最大負荷と、カセットスプロケット(11速)が付属しているかどうか。Zwiftを普通に楽しむ分にはKICKR Coreでも、KICKR SNAPでも問題ない一方で、今は予算があったとしてもどうしようもない問題もある。4月末時点でこれらスマートサイクルトレーナーが品薄気味になっているのだ。Wahooの公式オンラインストアではKICKRとKICKR Coreが在庫切れとなっており、KICKR SNAPの在庫はあるものの配送には通常より時間がかかるとアナウンスされている。もちろん、原因は新型コロナウイルスであり、筆者と同じように室内トレーニング用に買い求めるユーザーが増えていることも遠因かもしれない。
4月末現在、在庫があるのはタイヤドライブ式のKICKR SNAPのみ配送に5~7日程度余計にかかることがあるようだそれでも、在宅勤務で体重増に歯止めがかからない状況を改善したいなら、今うちに注文して室内サイクリング環境を整えておきたいところ。
屋外で気兼ねなくトレーニングできるようになるまで、まだ時間がかかるだろうし、たとえ屋外トレーニングできるようになっても、6月の梅雨の時期のように悪天候で外出できないシチュエーションは少なくない。
そんなときでもKICKRがあれば好きなときに好きなだけ室内サイクリングで汗を流せるのだ。なんてすばらしい! さあ、さっそく注文だ!
と、なんだかものすごく宣伝色が強くなってしまっているが、今回、筆者はKICKRを自腹購入している。これまでいくつかの企画でKICKRを使ってきたけれど、いずれもメーカーから一時的にお借りしたもの。しかしさすがにこの状況になると、長期的な健康維持のためには無理してでも投資すべきだと考えた。それだけ今回の企画は本気なのである。是が非でも16万円分の本気を見せていきたい。これからの30日間で、目指すは体重70kg切りである。