「BlueSealマグネット」は、冷却効率が非常に高い「Micro-coolingテクノロジー」を採用することにより、従来マグネットの0.5%未満 [4]のわずか7リットルのヘリウムで超電導状態を維持することができます(図1)。このわずかなヘリウムはマグネット内に密封されているため、MR装置の耐用期間において、ヘリウム充填を必要としないMR運用が可能となります。また、装置の稼働にAIを活用したマグネットで、「EasySwitch Solution(イージースイッチソリューション)」という一連の独創的な機能を搭載しています。予期しないダウンタイムを最小限に抑えて放射線科業務に重大な中断が生じないよう設計されています。例えば緊急性のない吸着事故の場合、従来の復旧には、ヘリウムの調達やサービスエンジニアの到着を待つ必要がありましたが、AIによって安全管理されたプログラムを利用して、操作コンソールから施設スタッフ[5]が磁場を消磁・励磁することができ、復旧を開始するまでの時間を最短にし、検査開始の目途が立てやすくなります。
図1. ヘリウム密閉型超電導マグネット「BlueSeal(ブルーシール)マグネット
図2. 「Breeze coils(ブリーズコイルズ)」
4. 複雑なタスクをAIで効率化された患者や検査に集中する検査ワークフロー新しいユーザーインターフェース「MR Workspace」は、事前に学習した施設ごとにルールがある撮像スライス断面を提案し、アイコンカラーの変化により次のタスクに誘導します。これにより検査の80%を自動化し[6]、オペレーターがより患者や画質に集中できる操作環境を提供します。また、MR検査室での患者セットアップは検査を円滑に進めるだけでなく、患者もオペレーターも検査に集中できる「SmartWorkflow Solution(スマートワークフローソリューション)」を搭載します。ガントリ前面のタッチパネル「VitalScreen (バイタルスクリーン)」で患者情報の確認・変更・伝達を行い、軽量で柔軟性に富んだ「Breeze coils」により、コイルセッティングの時間を短縮します。「VitalEye(バイタルアイ)」はカメラによる動きの検知とAI解析による正確な波形を得るタッチレスの呼吸センサで、撮像に呼吸波形情報が必要な際に事前にセンサをセットアップする必要なく、いつでも撮像に利用できます。「SmartStart(スマートスタート)」はシールド扉閉に連動して撮像を開始することで、操作コンソールに向かうまでの時間を有効に活用できます。[1] 7リットルの液体ヘリウムを使用して超電導状態を維持しています[2] EUハイレベル専門家グループによる定義[3]Compressed SENSEなしのフィリップススキャンと比較した場合[4] 「Ingenia 1.5T」 ZBOマグネットとの比較[5]フィリップスが提供する専用トレーニングの受講者に限る[6]MR Workspaceを搭載しないフィリップスのユーザーインターフェイスとの比較販売名 | フィリップス Ambition 1.5T |
医療機器認証番号 | 231AFBZX00015000 |
フィリップスについてフィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーです。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していきます。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指します。(https://www.philips.co.jp)ロイヤル フィリップスについてロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケア・プロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2021年の売上高は172億ユーロ、オランダを拠点に全世界に78,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)